11:名無しNIPPER
2015/07/24(金) 15:40:50.84 ID:BvEonxSQ0
ネロ「それじゃ、そろそろ行くよ、キリエ」
キリエ「あ、ちょっと待って、あの剣を持ってくるから」
キリエはそう言うと、かなり大きなアタッシュケースをずるずると引き摺りながら持ってきた。
キリエ「よいしょっと……!!」
ドォン!!
キリエ「ふぅ……あ、相変わらず重たいね……これ」
ネロ「もしかして、磨いといてくれたのか?」
キリエ「ええ、刃もボロボロになってたから、研いでおいたの」
ネロ「助かるよキリエ……これで仕事が捗る!」
ガチャ!
ネロはアタッシュケースの鍵を開けると、中に入っていたレッドクイーンを勢いよく取り出す。
そしてそのまま床へ突き刺し、柄を回した。
ブルルルルゥゥゥゥン……!!!
ネロ「フッ、いい音だ」
キリエ「……ネロ」
ネロ「なんだキリエ――」
ネロは呼び掛けに答え、キリエの方へ顔を向ける。すると彼女はなにか言いたげな顔で床を指さしていた。
ネロ「……ごめん」
キリエ「あんまりはしゃがないでね」
ネロ「これで許してくれ」
ネロはそう言うと、キリエを抱き寄せて、その唇へとキスをする。
キリエ「んはぁ……も、もう////」
ネロ「ハハ……じゃあ、行ってくる」
キリエ「……気を付けて」
ネロ「ああ」
ガチャ……
バタン!
ネロはそういってキリエに背を向けると、そのまま振り替えることもなく静かにドアを開けて外へ出た。
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