2:フツカヨイ ◆bJCLMRLtrM[saga]
2015/07/24(金) 00:12:29.28 ID:jwv0+hUa0
ポタッ……ポタッ……
静寂の中、レッドクイーンの刃についた悪魔の血が、少しずつ血が床へと垂れていく音が静かに響く。
ブルルルルゥゥゥゥン……!!
しばらく経つとそれを構わないかのようにネロは悪魔の体にレッドクイーンを突き刺したまま、柄を力強く回す。
悪魔「グバア"ァァァァアア!!!!」
その瞬間、悪魔の体は熱を帯びたように赤く光る。
ブシャァァァァアアアア!!!
そして、壮大な血飛沫と共に悪魔の体が弾けとんだ。
ネロ「……ちっ、せっかくキリエに刃を綺麗に磨いてもらったってのに」
ネロはそう呟くと、レッドクイーンを肩へ掲げ、椅子から立ち上がる。
そして、突然誰かに向かって声をかけた。
ネロ「……出てこいよ、パーティは二人でやるもんじゃないだろ?」
ガシャアアアアアンン!!!
すると、所々のなにもなかったはずの空間がガラスのように割れ、そこから大量の悪魔が噴き出すように現れた。
そしてあっというまに悪魔の群れは、ネロの四方八方を囲んだ。
彼はその光景に圧倒されるわけではなく、ただ静かに口元を緩ませ、笑みを浮かべた。
ネロ「やっぱこうじゃなくちゃな」
ネロは机に置いてあったウォークマンとイヤフォンのセットを手に取る。
ネロ「キリエが買い物から戻ってくるまで、あんたらが仕掛けたパーティを楽しんでやるよ」
そしてウォークマンから音楽を流すと、イヤフォンを耳にセットした。
そのイヤフォンからは、ハードロック調の音楽が音漏れしてシャカシャカと聞こえてくる。
トン、トン、トン……♪
彼はそれに合わせて足でリズムをとる。
ネロ「……来いよ」
ネロはそう呟くと、異様な姿をした右腕――『デビルブリンガー』を一体の悪魔へ向け、人差し指で「来い」と合図をし、挑発した。
悪魔「ア"ァァァァァァ!!!」
挑発された悪魔はその態度に怒るようにネロへと勢いよく向かってきた。
彼はそれに対して体を身構えると、レッドクイーンを床へ突き刺し、そのまま思いっきり柄を回した。
ズガァッ!!
ブルルルルゥゥゥゥン……!!!
そして彼はニヤリと笑うとただ一言、こう叫んだ。
ネロ「……Let's rock!!!」
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