過去ログ - ネロ「3ンテ?」
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22:フツカヨイ ◆bJCLMRLtrM[saga]
2015/07/25(土) 22:09:54.95 ID:FaQC2Jtr0
――所時間変わり、とある建物の屋外にて。

激しく雨の降る中、対峙する二人の人影があった。
赤と青、二人は対照した色のコートを着ているが、銀髪碧眼、全く同じ顔を持つ二人。
雨の雫を切り裂きながら、激しく刃がぶつかり合う。

ガキィィィィィン……

突如、赤いコートを着た男が持っていた大剣が、青いコートを着た男の持つ刀によって、宙へ吹き飛ばされる。
円を描きながら大剣が宙を舞う。その刃は月光に反射して、対峙する二人の姿を写す。

グサァッ!!

そして、舞っていた大剣が地面へ突き刺さる音と、誰かの肉を貫く音が重なる。
――肉を貫く音、それは、赤いコートを着た男の腹に刀が突き刺さった音だった。

?「はぁ……はぁ……」

?「はぁ……はぁ……」

ザァァァァァァ……

激しい雨の音で刀の刃から血が滴る音は掻き消されるが、頭上の月の光に照らされ、それは美しく深紅に輝く。
二人にとってしばらくの静寂。それを唐突に破ったのは、青いコートの男が刀を肉から引き抜く音だった。

ブシャァァァァアアア!!!

大量に飛び散った血飛沫が月光に照らされる中で、赤いコートの男はゆっくり背中から後ろへと倒れる。

バシャア……

青いコートの男はその様子を見下ろしながら、髪を掻き上げる。そして地面に刺さった大剣を抜き、そのまま赤いコートの男に背を向け歩き出す。
だが、徐に赤いコートの男の手元が生死を伝えるかのようにかすかに動く。
それに気づいたのか、青いコートの男は大剣を彼へ思いきり突き刺そうとする。赤いコートの男の碧い瞳には、その殺気をまとった姿が月の逆光と共に怪しく写った……。


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