34:フツカヨイ ◆bJCLMRLtrM[saga]
2015/07/29(水) 16:13:22.11 ID:T51mrC6R0
――スラム13番通り、謎の建物の前
アーカム「起動方法は先に伝えた通りだ、君には造作もなかろう」
アーカムは建物の扉をしばらく眺めると、バージルに背を向け扉の反対方向へと歩き出す。
アーカム「私は彼――ダンテの所へ出向く、例の物も確認しておきたいしな?邪魔が入るようなら始末してくれ、それでは」
アーカムはそう別れを告げた後、夜の暗闇に消えるようにその場から去った。
その瞬間、バージルの前方に大量の悪魔――『アビス』の群れが姿を現した。
バージル「早速か……歓迎されているわけではなさそうだ」
アビス「ア"ァァァァ!!」
一体のアビスがバージルに襲いかかる。それを合図に、次々と他のアビスも前方から向かってきた。
バージル「……」カチャ
バージルは無言で腰の刀に手を添え何かの構えの体勢をとると、鞘から少しだけ刀を抜いた。
その刃に、襲いかかるアビスの群れが写る。
バージル「……Die(死ね)」
バージルはそう呟くと、肉眼では捉えきれないような早さで前方のアビスの群れの中を駆けていった。
ズバズバズバッ!!
何かが切り裂かれる音。
その音がやむ頃には、バージルは前方にいたアビスの群れを背にしていた。
バージル「……」カチャリ
彼はいつの間にか抜かれていた刀を、背中の後ろで鞘へと戻す。
ブシャアアアア……
その瞬間、後ろのアビスの群れはバラバラの肉片へと変わり、大量の血飛沫が空中を舞った。
スタ、スタ、スタ……
その様子を見向きもせず、彼は建物の扉の前へと歩いていく。
そして一言、こう呟いた。
バージル「――始まりだ」
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