過去ログ - ネロ「3ンテ?」
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44:フツカヨイ ◆bJCLMRLtrM[saga]
2015/08/01(土) 14:38:53.64 ID:dZpblqRb0
――フォルトゥナ、『Devil May Cry』にて


ネロ「ふぅ……」

WASH-WASH……

風呂の扉から、銀髪碧眼の青年が髪を手で乾かしながら姿を現す。
――彼の名は『ネロ』。人間と悪魔の間から生まれた、半魔人と呼ばれる青年。
だが人間と半魔人との子であるので、彼は純粋なハーフではない。
わずかに魔人の血が流れているだけで、正確にはクォーターである。
彼はそんな悪魔の血が流れているとは思えないほど人間らしい姿をしているが、どこか人間離れした雰囲気も持ち合わせている。
ネロは髪を乾かしながら、事務所の椅子へ座ろうとすると、彼を急かすように机の上の電話が鳴る。

RIN-RIN-RIN-RING!!RIN-RIN-RIN-RING!!

ネロ「……」

ネロはイスに座った後、勢いよく机を踵で叩く。

KNOCKIN'!!

SPIN-SPIN-SPIN……

机の上で鳴っていた電話の子機は、その勢いで宙に浮き上がる。そしてそのままネロの手元に吸い込まれるように綺麗に落ちた。

CAAATCH!!!!

ネロ「……もしもし、デビルメイクライ」

?「ア"ァァ……ア"ァァ……」

ネロの耳に、不気味な何者かの吐息が聞こえてくる。
だが、それは電話越しからではなく、ネロの背後からだった。

ネロ「……ったく」

?「ア"ァァァァァァ!!!!」

その何者か――悪魔は、自身が持っている鎌を彼の背後から首元へと振りかざす。
――『ヘル=プライド』、それがその悪魔の名前である。

ネロ「……」

TURN……

その瞬間、ネロは椅子を回転させ、悪魔の方へと向く。

THUNKKKKKKKKKKK!!!!

ヘル=プライド「ア"、ア"ァァ……」

肉を貫く音と共に、ネロの首元に届くはずだった鎌が直前で止まる。
悲痛な声を漏らすヘル=プライドの腹部には、ネロの持つ剣――『レッドクイーン』がその身に突き刺さっていた。

DROP……DROP……

静寂の中、レッドクイーンの刃についた悪魔の血が、少しずつ床へと垂れていく。

VROOOOOOOOOM……!!!!

ネロはしばらくそれを眺めると、悪魔の体にレッドクイーンを突き刺したまま剣の柄を力強く回す。


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