過去ログ - ことり「おばあちゃんな絵里ちゃん」
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27:名無しNIPPER[saga]
2015/07/24(金) 17:59:47.31 ID:H9EWgD6Ho
絵里「ねぇ、海未。前に穂乃果の件をあなたは認めていたはずよね? どうして未だに穂乃果を演じている人が居るの?」
真姫「……全てが破綻するからです。絵里が認めようと認めまいと穂乃果の役割は必要なのです」
絵里「そう……。でも、もういいわよ」
真姫「もういい、とは?」
絵里「私がわずかな記憶の欠落と思っていたものは、わずかどころではなく、1年と言う長い時間だったのね……」
真姫「あなた記憶が!?」
絵里「いいえ、記憶は戻っていないわ。ただ、穂乃果以外が見えるようになっただけ」
海未「……なるほど、気付いてしまいましたか」
絵里「ええ、海未。あなたたちの嘘はとっても優しいのね」
海未「騙していた事実は卑劣にしか過ぎません。優しいなどとは言わないでください」
絵里「いえ、あなたたちにこれほど負担をかけていたなんて、私の方が卑劣よ! 無知は罪ね……」
絵里「でも、ありがとう。皆が居たから私は苦も無く、ここに居られた」
絵里「それが、どうしようもなくありがたいの……」
海未「絵里……」
絵里「ねぇ、聞かせて? 私と穂乃果に何があったの?」
真姫「……本当に話してしまっても良いの?」
絵里「ええ、覚悟はできているわ」
ことり「……たぶん、絵里ちゃんはもう正解が分かっているんだよね?」
絵里「……そうね。希役だった、あなたには隠し事ができないわね」
亜里沙「お姉ちゃん……」
雪穂「……それでは、お姉ちゃんのことは私が話します」
絵里「ごめんなさい。雪穂ちゃんにそんな役目を任せてしまって」
雪穂「いいえ、お姉ちゃんの妹の私だから、話さなければならないんです」
絵里「……そう、なのね。……教えて、穂乃果がどうなって、私がこうなった理由を」
雪穂「はい。それは──」
絵里(皆の作った優しい嘘がはがされていく。だからきっと、私は新しい一歩を歩めるようになるのだろう)
終
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