3: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:02:36.54 ID:qmzFL8mx0
「他のみんなはどうしたんですか?」
「披露宴や懇親会もあるし、そっちは本番でのお楽しみにしておくって。私が来たのは今日の写真の確認と、あとは既婚組で一番藍子ちゃんとの付き合いが長いから、かな」
4: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:03:08.68 ID:qmzFL8mx0
そのまま控え室で撮影をしていると、廊下の方が騒がしくなった。
「どうしたんでしょうか……?」
5: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:03:49.40 ID:qmzFL8mx0
それはともかく。
あの人のしっかりした姿を見るのは久しぶりだ。
黒のタキシードだから、こういう格好は一年ぶりくらいかな。
元々スーツ姿を十年も見ていたから特に新鮮さはない。
6: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:04:46.16 ID:qmzFL8mx0
ほんの少し見つめ合っていたけれど、それもカメラの連写音で途切れた。
芽衣子さんとたいちょーさんがカメラを構えてニヤニヤしている。
「えーと……あっ、その表情いいですね!」
7: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:05:23.76 ID:qmzFL8mx0
「しかし熱い熱い。新婚の頃を思い出すな!」
「あんたらはいつでも新婚気分でしょうが。子供もいるのに」
8: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:05:57.57 ID:qmzFL8mx0
「やれやれ、本当に君はこの手のことに耐性がないな」
「言ったところでどうなるわけでもないですし、貴方にはなにを言っても無駄でしょうが」
9: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:06:33.52 ID:qmzFL8mx0
それも、また連写音で途切れた。
「……あっ、その表情――」
10: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:07:11.16 ID:qmzFL8mx0
……………………
…………
11: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:08:10.05 ID:qmzFL8mx0
式場への入場は二人で一緒に。
もう扉の前で始まるのを待っている。
「藍子……は大丈夫そうだな」
12: ◆8dLnQgHb2qlg[saga]
2015/07/25(土) 01:08:47.93 ID:qmzFL8mx0
扉をくぐると、会場が一気に目に飛び込んできた。
道の両側は今まで会った人たちでいっぱい。
その道を歩いていくと、結婚に実感が湧いてくる。
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