過去ログ - 秋津洲「進水記念日おめでとう!秋津洲ちゃん!(裏声)」
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47: ◆bBUdJHUgklsz[saga]
2015/07/26(日) 22:02:17.16 ID:D7PbTPwa0
上陸するその足取りが重いことは一目見て明らかであった。
 必死で耐えて耐えて。食らいつき、少しずつだが敵戦力を削っていたところに。
 まるで心をへし折るかのようなタイミングで現れた、新たな軍勢。

 ギリギリだった。
 山城のダメージは深刻なものではあるが、このペースでいけば若干の光が見えたかもしれない。
 もともと、勝ち目など無かった戦。
 それでも必死で前を見据えた。そうでないと、戦場に立つことすらできない。
 
 しかし、前を見据えた眼も今は俯いてしまう。
 食らいついて、しがみついて。どれだけ絶望的だとしても、心は強く持った。
 その希望を、嘲笑うように踏む抜かれた。精神的なダメージは計り知れない。
 
 特に山城が危険だ。
 あれだけ傷を負って、痛みを、苦しみを、一身に背負って走り続けたのに。
 なんて酷い仕打ちだろう。なんて救いのない現実だろう。

 フラフラと、覚束ない足取りで歩く山城。
 身体を動かしてきた気力が、もう尽きそうになり、まともに動ける状態ではなくなった。
 






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