過去ログ - なろうで書いてたやつだけど内容が糞だったからこっちで晒す
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11: ◆IK49UQslbxXr[saga]
2015/07/25(土) 18:17:24.25 ID:gs/sPR8MO
 扉をすり抜けると、そこには広大な庭園が広がっていた。正面には巨大なお城。その手前には再び大きな堀。中央の玄関の前には、やっぱり橋はない。

 感慨にふけっていると、左右から大きな声が聞こえてきた。

「何者だ!」

 女神の力で、目を向けることなく周りの状況を確認。
 何か兵士みたいな人が、1000人くらいこっちを見ている。近衛隊かな?

<弥生様、あれはこの国の軍隊です。剣と弓矢を使って戦っています>
 へー。ありがと。
 ここって、魔法の世界か何かだと思ってたけど、剣と弓矢ってことは違うんだね。
<この世界には、魔法は存在しません。特別な力が使えるのは、私と弥生様だけです>
 そっか。じゃああんなの楽勝じゃん。
<楽勝……なのですか?仮にも一国の軍隊ですよ?>
 楽勝だよ。まあ見てて。

「打て!」
 その号令と同時、四方から大量の矢が飛んできた。普通なら絶対避けられない。
 でも私は違う。女神の力が使えるから。

「消えなさい」
 私の体の周囲1mに、円形の結界が張られた。
 そこに当たった矢は、光の粒子に変わって消える。

 どこかに隠れているのか、姿は見えないけど、動揺する兵士たち。
 もう一押しかな。

 前方の地面に、金色の魔法陣を生み出す。
 そこから光を伸ばして、人の形を作らせる。

 現れたのは、近衛隊を取り仕切る、シャーロット女王。

「ここは……どこですか?あなたは、誰ですか?」

 何が起きたか分からない様子。

「ここは、宮殿の庭よ。そして」
 シャーロット様が首に掛けている、王族の証のペンダント。
 それを光に変えて、私の首に飛ばす。そして再び、ペンダントの形を取った。

「私はこの国の女王、星野弥生」

 そう宣言した瞬間、世界が変わった。
 全国民の意識を女神の力で操作し、女王は弥生であると思い込ませた。
 当然、ここにいる近衛隊のみんなの意識も操作した。

「この者を殺しなさい!」
 シャーロットが号令を掛ける。でも、誰も矢を向けない。だって近衛隊のトップは、私だから。
「なぜ打たないのですか!殺せと言っているでしょう!」
 そう騒いでいるシャーロットを前に、一言。

「近衛隊のみんな、この人を殺して」

 一斉に矢が飛んだ。
 私ではなく、シャーロットに向けて。

「あなた……たち……私……を……裏切っ……」
 最後まで状況が飲み込めなかったシャーロットは、静かに倒れた。
 そして、女神の力で灰に変えた。

 近衛隊を灰に変えるのは、もうちょっと先でいいかな。


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