過去ログ - 花陽「お願いします……ここから……っ」窓付き「……」  
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45: ◆J56L221nBM
2015/07/30(木) 18:37:15.35 ID:nE2Uy7S/o

‐森の世界‐


花陽「こ、ここは……」

窓付き「……」



扉の先は、沢山の木々が生い茂る世界だった。
姿勢正しく伸びた真っ直ぐな木、地面の至る所に勝手気ままに生えている雑草……
正にこの世界は森と言う言葉がぴったり当てはまる。そんな場所である。




花陽「あれ?でも……」




だが、森というには何かが足りない……花陽はそんな気がした。
辺りは夜なのか薄暗く、明かりの様なものはない。
自分たちの周りはとても静かで、逆にその静かな雰囲気が不気味さをより増幅させている。




花陽「……!」

花陽(そ、そうだよ……ここ、静かすぎるよぉ……!)

花陽(森なら虫や動物の鳴き声がするのに……ここはそんな音一切してない)

花陽(ううっ、やっぱりここもどこかおかしい……)

窓付き「……」




自分の知っている森との差に違和感を覚え震える花陽を余所に、少女は何一つ変わらない顔で森の中を歩いている。
途中、歩くのに疲れたのか、先程の場所と同じように輝き自転車を生み出し、花陽を乗せて進んで行った。
土の無い森の中を、少女と花陽は自転車で走っていく……。




キコキコキコ…







窓付き「……」 ピタッ

花陽「え、どうして止まって」




花陽「――ひっ!?」




しばらく進むと、少女は自転車を止め【それ】に目を向ける。
……自分達の二倍近くの大きさの、不気味な物体に。




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