過去ログ - 花陽「お願いします……ここから……っ」窓付き「……」  
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77: ◆J56L221nBM
2015/08/19(水) 11:30:38.00 ID:cEb97lQKo
ことりちゃんは花陽に分かりやすいようにと、イラストブックと色鉛筆を出してくれました。
そして、さらさら何かを描き始めます。赤、青、黄色――何色もの色を使い分けながら。




ことり「……ことりもね、うろ覚えだからあんまり自信ないんだけど」 

ことり「花陽ちゃんから見たあの変な色の世界は、何が描いてあるのか分からなかったんだよね?」

花陽「……うん」




花陽が見て感じた事を、ことりちゃんに正直に話しました。
女の子、扉、音が鳴る色のついた床、森、鳥人間――。
思い出しただけで、ぶるっと震えてしまう。とっても怖い夢。




ことり「……花陽ちゃんを最初に見た場所。色んな色の床、だっけ」

ことり「ことりの目からは、こんな大きな……【絵】に見えました」

花陽「えっ…?」




イラストブックには、色に色を重ねた色――まさにあの世界の色と全く一緒の、目に悪そうな色。
でも、その色の紙を遠くから眺めて見ると。なんと二つの絵が出来上がったのです。




花陽「こ、これは……何?」

ことり「ことりも分かんないよ……でも、こう見えたの」

ことり「お猿さんの尻尾みたいな生き物……身体はぐちゃぐちゃだけど、手足と顔ははっきり描かれてて」

ことり「右の絵は……蛇みたいなながーい身体に、アンコウみたいな触覚、それに顔」

ことり「このアンコウの提灯の部分で、花陽ちゃんと女の子が自転車に乗ってたのを見たよ」

花陽「猿……蛇……?」




ことりちゃんの絵は、言葉にするのが難しくて、でも、ことりちゃんの言ってる事は正しくて。
猿の絵は笑ってるのに、蛇の絵は怒ってる様にも見えて――。
本当に、何を表してるのか、全然分かりません。


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