過去ログ - 【オリジナル童話】 『おわりの花』
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:18:40.01 ID:ABv1zFOB0

その年の冬、村にびょうきがはやりました。


エリックのお母さんは、天国へ行ってしまいました。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:19:10.27 ID:ABv1zFOB0

たった一人村にのこされたエリックは、さびしくてしかたがありませんでした。


やがてエリックは、こんなつらいせかいなんて、無くなってしまえばいいと思うようになりました。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:19:43.45 ID:ABv1zFOB0

魔女は言いました。


「おまえは、このせかいがきらいなのかい」
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:20:17.20 ID:ABv1zFOB0

「じゃあ、おまえにこの種をあげよう。これは“おわりの花の種”。毎日かかさず水をやれば来年の春には、花がさく」


エリックは聞きました。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:20:45.49 ID:ABv1zFOB0

「おまえのきらいな、このせかいが“おわる”のさ」


エリックはそれを聞くと、いっしょうけんめい畑を作り、種をうえました。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:21:27.11 ID:ABv1zFOB0

秋になり、冬になってもエリックはいっしょうけんめい水をやりました。


雑草が生えたときはぬきました。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:21:57.01 ID:ABv1zFOB0

「いつも、いっしょけんめい何をそだてているの」


「花さ」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:22:30.87 ID:ABv1zFOB0

冬がおわり、春になり、花のつぼみがふくらんだころ、少女が言いました。


「わたしの村も、みんな病気で死んでしまったの。あなたがいやでなければ、わたしはこれからずっと、あなたといっしょにお花をそだてて生きていきたいの」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:23:06.42 ID:ABv1zFOB0

花がさきました。





12:名無しNIPPER[saga]
2015/07/26(日) 01:23:45.09 ID:ABv1zFOB0

おわり


13:名無しNIPPER[sage]
2015/07/26(日) 01:26:47.07 ID:AWOfbJ2AO
乙。無慈悲だな
だが文字通り、自分で蒔いた種なんだよな


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