14:名無しNIPPER[ saga]
2015/07/29(水) 13:20:39.18 ID:iBbZOZDx0
男(……寄ってくれ、って頼まれたし、いつも通りの時間でいいかな? でも祭りまで時間が余るぞ……)
男(まあいいか、その分話せるし)
男「……よし、行こう」ガラッ
男(良かった、今日も良い天気だ)
女「……!」
男「あはは……せっかくですし、早めに来てしまいました」ポリポリ
女「男さん! 大変です!」
男「ど、どうしました?」
女「神社から離れられるようになったんです! ほら!」パタパタ
男「!?」
女「どうしてでしょう!? とにかく、お祭りに行けますよ!!」
男「まさか……いやそんな……」
女「何かあったんですか?」
男「昨日流れ星に……その……お願いをしたんですが……まさか本当に……?」
女「……くす、案外乙女チックな事するんですね、可愛いです」
男「それ以上はやめて下さい、死んでしまいます」
女(願い、か……)
女(願いには代償がある)
女(昨日よりもずっと身体が軽い……多分、数日も持たない。おそらく明日で私は……)
男「……どうしました?」
女「いえ、お出かけできる喜びに感動していただけです! 所で、いつも買っている和菓子屋とは!?」
男「ああ、近くですよ。行きましょうか」
女「はいっ!」
婆「へえ〜……不思議な事もあるもんだねぇ」
女「今まで美味しい和菓子を贈って下さって、ありがとうございます」ニコ
婆「いえいえ〜、ごめんねぇ、私は腰が悪くてちっとも行けなくて」
女「坂道の上ですから、お気になさらず」
婆「せっかく神様が来てくれてるんだから、和菓子でもサービスしようかね」ホホ
女「やった!」
婆「ほら、白玉ぜんざいとお漬物だよぉ」
男「へえ、付け合わせにきゅうりの漬物ですか」
女「甘くておいしいです」モグ
男「おお、良い漬かり具合だ……うまい!」コキュ
婆「私特製のだからねぇ〜、ぜんざいの甘さを引き立てるよぉ」
男「味をキリッと引き締めますね!」
女「白玉がもちもちでたまりませんね〜」
婆「ほっほっほ、こんなので喜んでくれるならありがたいね」
女「いえいえ! とっても美味しいですよ」
婆「そりゃ良かった、まさか生きてるうちに神様に会えるとはねぇ」ナンマイダブ
女「は、恥ずかしいです……やめてください」
男「僕も拝んでおこう」ナンマイダブ
女「も、もうっ!」
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