過去ログ - 男「貧乏神といる毎日」貧乏神「なのじゃ!」
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82: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:24:09.21 ID:e5+lYoG20
……


貧乏神「な、なぁ主様よ!どうかな、私の味付けは?ちょいと薄味噌味にしてみたのじゃが……」

以下略



83: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:24:51.62 ID:e5+lYoG20
男「……」

貧乏神「……」

男「一つ、聞いてもいいか?」
以下略



84: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:27:02.18 ID:e5+lYoG20
貧乏神「我々貧乏神は貧困を司り、そしてその者を取り巻く幸と不幸も同時に失わせる」

貧乏神「つまり、平穏を与えるとも言われておるのじゃ……」

貧乏神「じゃが……私はどうも、人の不幸に出くわす体質らしい」
以下略



85: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:27:57.92 ID:e5+lYoG20
貧乏神「馬鹿を言うな!お主は実の妹を!家族を見殺しにするつもりか!!」

男「いやいや、まだ全然死なないから……ただ、意識が戻ってないだけ」

貧乏神「同じことじゃ!!私は……私を取り巻くものの後悔など見たくはない!!」
以下略



86: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:28:58.74 ID:e5+lYoG20
男「でも……」

貧乏神「安心せい、ちぃとばかしお主から剥がれたところですぐに消えたりはせん」

貧乏神「それに、新しい依り代なぞ他にすぐ見つかる。私の妖怪ネットワークを舐めるでないわ!」
以下略



87: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:29:58.93 ID:e5+lYoG20
男「えっと、着替え持って……パソコンもって……」

貧乏神「あと携帯電話も電源をつけておけ。お主から連絡の意志が無ければ連絡出来んのは不便じゃぞ」

男「あ、ああ、そうだったな!」
以下略



88: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:30:31.82 ID:e5+lYoG20
貧乏神「……少しだけ、昔ばなしをしてもよいか」

男「準備に差支えなければ」

貧乏神「前に話したここの家の主の話じゃ」
以下略



89: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:31:31.62 ID:e5+lYoG20
貧乏神「ある日な、開拓に主を付き合わせて山へ出向いたのじゃ」

貧乏神「正直、無理を言ってついてこさせたから、他の者から私が反発を受けたわ」

貧乏神「あの座敷童が一番イラついておったの、主にべったりじゃったからな」
以下略



90: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:32:18.44 ID:e5+lYoG20
貧乏神「木々は倒れ、山は滑り、私達が居た場所も立っているのがやっとだった」

貧乏神「そして突然、薙ぎ倒された木が泥津波と共に我らを襲った」

貧乏神「……目が覚めた時には暗く硬い場所。そして、私を庇うように覆いかぶさっていたのは」
以下略



91: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:34:21.40 ID:e5+lYoG20
貧乏神「……主は気にするなと言ったが、周りはそうはいかない」

貧乏神「私を庇う者と責める者で大喧嘩となってしまい、この家にいた五人の妖怪は皆散り散りになってしまった」

男「その五人ってのは前に言ってた連中か?」
以下略



92: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2015/07/27(月) 01:35:16.26 ID:e5+lYoG20
貧乏神「主様よ、お主には……まぁ、短い付き合いだから上手くは言えんが、そういう思いをしてほしくはない」

貧乏神「私への態度を見るに、妹君とは喧嘩が絶えなさそうじゃから、こういう時くらいは……優しくしてやってくれ」

男「……うん」
以下略



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