767:名無しNIPPER[saga]
2015/09/13(日) 13:36:24.65 ID:010SRZe+0
7日目 夕方 見滝原郊外へ続く道
さやかは男達が倒れた後その場で泣き続けていた。
さやか「ひっく… ううっ… 何なのよ… もうわけわかんないよ…」
しばらくして落ち着いたさやかは倒れている男達の様子を伺うべく男達に近づいた。
さやか「…ひっ!? し、死んでる!?」
さやかは苦悶の表情で倒れている二人の男が完全に死んでいると理解して再び尻餅をついて震え始めた。
さやか「やだ… もうやだ…」
さやかが俯いて震えていると、どこかでパサリと落ちる音がさやかの耳に届いた。
さやかは音に反応し顔を上げる。
男達を極力見ないようにして、辺りを見渡すと少し離れたところに黒いノートが落ちているのに気が付いた。
さやかはのそりと立ち上がり、ふらふらと導かれるようにノートに向かって歩き始めた。
そしてノートの前に辿り着きさやかはそれを見つめる。
さやか「………ノート? 黒いノート?」
さやかはそのノートを拾うべく手を伸ばす。
そして、ノートに触れた瞬間さやかの身体から青い光が溢れ出し、辺りを照らした。
さやか「あっ………」
ノートを拾い上げたさやかの足元からは青い光が漏れ続けていたが、やがてその光は消え辺りは静寂に包まれた。
さやか「………思い…出した」
さやか「………この世界は…」
下を向き顔の見えないさやかの背後に剣を指揮棒と見立てた巨大な何かの影が一瞬現れ消えた。
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