過去ログ - 咲「金髪くんと」京太郎「文学少女ちゃん」
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2: ◆BrPpnaZzMC3Z[sage]
2015/07/28(火) 00:33:29.16 ID:fdC9lNPQo
 

 年の瀬が迫った、とある祝日。

 少し早いクリスマスパーティというわけでははないが、宮永咲は麻雀部の皆で遊びに出掛けた。

 最後にカラオケボックスで騒いで――主に騒いでいたのは部内で比較的テンションが高い三人ではあるが――帰り道で、咲は須賀京太郎と二人きりになった。

 中学の学区も同じで、互いの自宅への帰路が同じなのだから、それ自体は中学生時代から偶にあることだった。

 だが、外面的にはともかく内面的に咲は偶にあることで済ませられる状態ではなかった。

 近頃、京太郎をやたらと意識してしまっているからだった。

 咲自身、発端はわかっていた。

 それは一ヶ月ほど前、夏に和解した姉との電話での世間話が始まりだった。

 互いに自らの近況や学校、部活動での出来事を話している時に、姉がふと言ったのだ。


『前から思ってたけど、もしかして咲ってその京ちゃんと付き合ってる?』


 無論、即座に否定した。

 男女交際している事実はないからだ。

 嫁さん違います、というやつである。

 そう、彼氏彼女などでは断じて、ない。

 告白された憶えもなければ、告白した憶えもない。

 何を言ってるのだこの姉はと、思わず憤慨すらしてしまった。

 


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