過去ログ - 咲「金髪くんと」京太郎「文学少女ちゃん」
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◆BrPpnaZzMC3Z
[sage]
2015/08/04(火) 01:30:47.43 ID:UWCvnYOpo
(結局、何もしない方がいいのかもしれない)
後ろ向きな思考に陥っていることは、咲自身判っていた。
それが単に自らの臆病さによるものだろうということも判っていた。
しかし、想いを伝えても上手くいくとは限らないのは事実だ。
最悪の場合の想定が脳内を這っている。
やり直しなんてできない。
時間は逆しまに進まず、こぼれてしまった水は元の器に戻らない。
何かが壊れて以前とは決定的に異なってしまうはず。
必死に取り繕ってみても無駄だろう。
簡単に想像できた。
何もなかった様に振る舞い、かつてとは違う作った笑みを互いに交わし合う。
普段あった会話は損なわれ、どこか遠慮した間柄になる。
次第にどちらからともなく距離が空き続け、そして終わりを迎える。
例えばこれが本で読む正道の物語なら紆余曲折を経て最後には幸福な結末で締められるのだろうと、ふと浮かぶ。
だが、創作と違い現実は残酷だ。
泣こうが喚こうがお構いなしに喪失は起こり得る。
かつて一度家族との別離を味わったのだから理解している。
当たり前にあったものの喪失。
考えれば考えるほど、それがどうしようもなく怖かった。
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