過去ログ - 【安達としまむら】水色の君
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104: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/08/24(月) 23:18:04.68 ID:oAB2tvIJ0
ああもう寝たい。もう早く寝てしまいたい。
でも寝るときが一番大変。
複雑だー。


「そろそろ寝ましょう、そうしましょう」


はっと気づいて見た時計の針は横につぶれたV字。布団に入るには少し遅いくらいの時間だった。いつの間に。

振り返るとわたしの布団にはヤチーが既に寝そべっていた。はしっこにすごく寄って。
小さな手で大きな余白をポンポン叩いて言う。


「さあさあ、どーぞ」

「あ、ぅ・・・ん」


そこはもともとわたしの布団、と威勢良く言おうとして出てきたのは情けない了承。
すごすごと布団に入っていくしかないのが一層情けない。
待った。電気消さなきゃ。


「先に電気消すねー」

「はーい」


パチンと入り口のスイッチを押す。いつもの電燈ひもは使わない。なんとなく、真っ暗の方が良い気がした。それに、ヤチーがいるなら暗くても怖くない。

まだ目が慣れない暗闇は、わたしの期待をさらに膨らませる。今日は未知への恐怖じゃなく、未知への期待が勝る。




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