過去ログ - 【安達としまむら】水色の君
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97: ◆FRtTimAs0A[saga]
2015/08/24(月) 22:21:16.67 ID:oAB2tvIJ0

―――

「あなたのお家に泊まらせてください」


曇り空の下を散歩しているとばったり出会った、ヤチーの第一声はそれだった。
飽きないなぁ。今度は何を思いついたのかな。
いきなりでちょっと面食らいつつ、特に断る理由もないのでいつものように一緒に家へ向かう。


「田舎のじょーちょあふれる、あじのある家ですねぇ」

「ごく普通の一軒家だと思うけど」


どうやら何かの旅番組でも見て、それに影響されたらしい。
いつ見ても代わり映えのしないこの家に、情緒などあるのだろうか。


「ではおじゃまします」

「ただいま」

「玄関の作りも実に・・・えーっと、和風?でしょう。はい」


すでに旅番組のノリに飽きてきてるヤチーは放っておいて、冷蔵庫から冷えた飲み物をいただく。
くぅー、しみわたる。



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