過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」
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787: ◆/CNkusgt9A[saga]
2015/08/17(月) 22:12:23.79 ID:LMzppfs/0
まゆしぃのうちはね、お父さんもお母さんも働いてて、さっきの夏休みの家族旅行はホントに最初で最後だったんだ。

お父さんもお母さんもいつもお家にいなくて、でもお婆ちゃんがいつも側に居てくれた。オカリンと遊ばなくなっちゃってからはずっとお婆ちゃんと二人っきりだったんだー。

オカリンと遊んでた頃はねー、よくテレビを一緒に見てて、オカリンいつも悪役ばっかり応援してたんだよー。そこにお婆ちゃんがお菓子を持って来てくれたりしたなー。

まゆしぃが11歳の時、たぶん冬の頃だったと思うけど、お婆ちゃんは死んじゃった。

まゆしぃはすっごく悲しくて、でもそれを誰にも言うことができなくて、毎日毎日お婆ちゃんのお墓の前に行って、お星さまになったお婆ちゃんのことを考えてて……。

あれは梅雨の時期だったのかな。雨の日だったんだけど、その時、急にお空がぱーっと眩しくなって、雲と雲の間から光が差し込んできたの。

ふっと思い出して、おまじないをね、してみたんだ。空に手を伸ばしてね、心の中で唱えたの。

誰かにまゆしぃの言葉を聞いてほしいなー、って。まゆしぃの思いを、お婆ちゃんに届けてほしいなーって。

そしたらね、オカリンはまゆしぃを抱き留めてくれて……。

今でも覚えてるよー、あの時のオカリン。『どこにも行かせないぞー、連れてなんていかせないぞー。まゆりは俺の人質だ、ふーははは』って、特撮ヒーローの悪役のセリフでね。恥ずかしそうに言ったんだ。

まゆしぃはとっても嬉しかったのです。とっても、とっても。1年もお話できてなかったオカリンとまた話せるようになって、きっとお婆ちゃんが助けてくれたんだなーって思って。

その時からオカリンの病気を理解してあげられるようになったんだよー。だからまゆしぃはオカリンの人質なんだーえへへー。



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