過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」
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810: ◆/CNkusgt9A[saga]
2015/08/18(火) 09:07:16.36 ID:6+zjQOQ+0
古泉「勝手ながら牧瀬家について機関のほうで調べさせていただきました。奥様は現在マンハッタンで敏腕弁護士として活動されており、ニューヨーク州ウェストチェスターにて紅莉栖さんと同居中。一方の章一氏は青森の実家に戻っており、つまり夫妻は別居状態です」

キョン「別居ねぇ。夫婦仲が悪かったのか?」

古泉「娘さんが誕生するのが1992年7月25日、相対性理論超越委員会によるタイムマシン研究が資金難によりとん挫するのが1994年10月3日です。その後、章一氏は現在に至るまでタイムマシン研究を続けられています」

キョン「さすがにこれは俺でもわかったぞ。つまり、親父は稼ぎのほとんどをマシン研究に費やして、家に金を入れなかったんだな」

古泉「その結果2003年7月25日、当時東京にあった牧瀬家を一人出ていくこととなります。近所の方がよく覚えていましたよ、大声で怒鳴り散らして居を後にする章一氏の半狂乱な姿を」

キョン「家族を捨てて研究を取ったのかよ、とんでもねぇマッドサイエンティストだ。どうしてそんなにのめりこんだんだろうな」

古泉「おそらくこういうことでしょう。彼の生涯を通して大切な人物を、彼は2000年に二人も失っているのです。4月3日に親友の秋葉幸高氏。5月19日に恩師の橋田鈴氏。想像を絶する悲しみが彼を襲ったと同時に一縷の望みに手を伸ばしてしまった。掴まざるを得なかった。それは―――」

古泉「―――タイムマシンで、二人を生き返らせる」

キョン「…………」

キョン(……絶句した。これが、これがタイムマシン研究の本質だってことか。つまりそれは、どうあがいたって希望という名の絶望なんだ……)



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