過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」
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893: ◆/CNkusgt9A[saga]
2015/08/19(水) 22:14:21.75 ID:tKp692Bs0
――――――――――――ッ!?!? な、なにこれ!? どうしてあたしたち、去年の文化祭準備なんかやってるの!?」

キョン「ハルヒにも発動したか……。どうやらお前の夢が反旗を翻して、俺たちを現実に帰さないつもりらしい」

ハルヒ「はぁ!? あたしの夢のくせに生意気ね、とっとと起きなさいよ、現実のあたし!!」

キョン(いやしかしこれは、あの黒ハルヒも言ってたが目の前にいるコイツの願望でもあるんだよな……SOS団がいつまでも楽しくっていう、アレだ)

キョン(思えばかつて文芸部の機関誌にコイツが書いたのは他でもない、SOS団を恒久的に存続させるためになにやら考えてみたという内容のモノだった。まさかそれが読んで字の如くの代物だったとはね)

ハルヒ「キョン! ちょっとほっぺつねらせなさい!」

キョン(ということは、だ。コイツの中の二律背反な心理的原因を取り去ってやらないとこの夢からのエスケープは不可能、ということか。いてて、つねるなバカハルヒ!)

キョン「落ち着け! 今脱出の方法を考えてるんだから」

キョン(結局それは去年の5月の時のソレと同じだ。コイツが一つ成長しようとしてもがいている証なんだ)

キョン(どうしてまたこんなにも面倒臭いことになってるかっては、古泉も言ってたが別にハルヒのせいじゃない。ハルヒに変な力を与えた神様とやらが全面的に悪いのであって、ハルヒはただ普通に大人になろうとしているだけなんだ)

キョン(考えてみればそのヒントはこの夏のさなかにそこら中にあった。あの大学生サークルと出会ったことが契機だったんだろう。もはや俺は長門や古泉、朝比奈さんの助けが不要なまでに十分な判断材料を得ているんだ)

ハルヒ「一体どうしたら目を覚ましてくれるってのよ、あたし……。もう何日もこの夢の世界で過ごしてるわ……」

キョン(窓を開けてみる。とっぷりと日の暮れた街のそこかしこから轟音が聞こえてくる)

キョン(多分北高の外側の世界が壊滅しているのだろう。俺が変に冒険しちまったもんだから、もうこの世界は北高だけあればいいとでも考えたらしいな)

キョン「なぁ、ハルヒ。散歩でもしないか」

ハルヒ「はぁ? この緊急事態に悠長なこと言ってんじゃないわよ!」

キョン「どうもこの夢はお前の深層心理が原因らしい。それを探っていこうじゃないか」

ハルヒ「……夢の中で夢分析をやるってことね。フロイトとユング、どっちにする?」

キョン「どっちでもいい。お前の解釈次第だ」



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