過去ログ - ハルヒ「IBN5100を探しに行くわよ!」
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970: ◆/CNkusgt9A[saga]
2015/08/21(金) 23:15:33.51 ID:aDVFv5V+0
古泉「実はもう一つ気になることがあります。多分これは阿万音さんに聞かせられない次元の話、つまり自我に関わる問題だと思うのですが……、そもそもどうして彼は猫状態になってしまったのか」

長門「世界外記憶領域で擬似ブラックホールに飲み込まれたことによって彼の自我が量子化し、その影響が実世界に表出したものと思われる」

古泉「やはりそうですか……。あそこに吸い込まれたのは涼宮さんと彼の二人。僕と朝比奈さんは気付いた時にはこの世界線に着陸していました」

古泉「この世界線に着陸できた、ということは、結果的に彼の手によってあのブラックホールが消滅させられた、ということなのでしょう。一体どれほどの時間がかかったかはわかりませんが」

長門「本来あれは涼宮ハルヒの記憶の世界の時間を無限遠へと引き延ばすための装置。しかし、そこに部外者である彼が闖入してしまった」

長門「結果、本来なら涼宮ハルヒの記憶情報から構成される彼の情報と、本物の彼の意識とが混在することとなった」

古泉「つまり、2009年4月に初めて彼を認識した涼宮さんの記憶と、生まれてこの方ずっと自分の存在を認識してきた彼の自我が合体した……。それでアトラクタフィールドβの世界線のうちの半分が2009年4月以前に彼が存在しなかったかのように再構成されてしまった」

長門「彼の本物の意識の中で最も自分が死亡することに違和感の無い事象が今回の事件」

古泉「それは裏を返せば僕たちSOS団を信頼して頂いていたということにもなりますが、皮肉なものですね」



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