過去ログ - 晶葉「出来たぞ! 可能性世界体験装置だ!」
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名無しNIPPER
[sage]
2015/07/28(火) 23:07:10.01 ID:ukuz+DeWo
晶葉「うーむ。全くの別人への転移か」
P「俺の可能性だからてっきり両親までは全部一緒かと思ってたんだが」
晶葉「……これは大分哲学的な分野の話だから私の担当分野ではないのだが……。
そもそもにしてPとは一体誰だ?」
P「え、そりゃ俺だよな」
晶葉「うむ。自分だと認識しているそれが自分なのだ。だけどもしもPと
記憶、姿かたち。観測しうる全てが同一の存在がいたらそれは君なのか?」
P「それは……」
晶葉「私はこれを違う存在だと考えている。例え観測しうる全ての要素において
同一だとしてもそれは別の存在だ。科学者としては間違った答えだろうけどな」
P「でもそれが今回の件に何か関わりがあるのか?」
晶葉「うむ。その同一の存在が別物だとしたら何を持って相違あるものと考えるか。
それは意識、あるいは魂と呼ばれる形無き存在だ」
P「魂……」
晶葉「君には君の。同一存在として生まれたPにはPの。そして私には私の。
それぞれ唯一無二で複写の出来ない魂が肉体に封入されているんだ。
即ち自分とはその魂のことを指している」
P「つまり可能性世界とはその魂が体験しえた世界ってことか?」
晶葉「その通りだ。魂というのが一体どこから生まれ、どのような基準で肉体に封入されるのか。
そういったことは一切わからない。だがこの装置を通して別人になったということは
君という魂が別の世界においては別の肉体に封入されて生まれたということなのだろう」
P「じゃあこの装置は魂という存在を証明しているってことになるんじゃないか?」
晶葉「いや、全部ただの夢かもしれんぞ」
P「そうか。別の世界に行ったという事は証明出来ないのか」
晶葉「他者から見ればあくまで寝ているだけだし、どうやら時間軸は変わらないみたいだからな」
P「そういえば海外飛んだ時は夜の町だったな」
晶葉「いずれにしろ全ては仮定だ。私の推測では大きく移動しても性別が変わるくらいかと
思っていたがこれはとんでもないところまで行けるかもしれないな」
P「性別? なんでだ?」
晶葉「簡単な話だ。最初の可能性の分岐は生まれる前、性別が決まるときだと推測してたんだ」
P「ああ、なるほど……。じゃあ女になった俺の世界も体験出来るかもしれないのか」
晶葉「可能性はあるな。ところでPよ。さっき一度飛んだ後、もう一度別の世界に飛んだって言ったな」
P「え、ああ。そうだよ。最初の世界は満員電車だったしね」
晶葉「どのくらいの時間眠ってたんだ」
P「大体二時間ぐらいかな」
晶葉「作ったのは私だがあまりのめり込むんじゃないぞ。どうやらこの装置使用中は外部から
何されても起きないようだからな」
P「そうなのか。気をつけるよ」
晶葉「それに」
P「それに?」
晶葉「Pの世界はあくまでここだ。それをゆめゆめ忘れるんじゃあないぞ」
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