過去ログ - ビスマルク「シケてるわね」
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22: ◆eXipHdytqM[saga]
2015/07/29(水) 21:56:02.75 ID:leNRBu0j0
《人は駆ける 獲物求めて…》


提督「長門って、いるだろ」

ビスマルク「ええ。ビッグ7の一角の」

提督「だいぶ前の話だ。まだ俺が、ペーペーだった頃。演習で上の連中とかち合ってな、当然練度が違いすぎたもんであっという間に皆やられちまったんだ」

提督「だが、何の偶然か…あいつは、まだ三つ目の艦隊編成さえ出来なかった俺の部隊にいて、その演習で一人生き残った」


《岸辺に湧く 喜びの歌…》


提督「あいつ、何やったと思う」

ビスマルク「…どうしたの?」

提督「6隻相手に、一人で吶喊かけやがったんだよ。『天皇陛下万歳』と叫んで」

ビスマルク「…」

提督「ギャラリーからは失笑が沸いた。どいつもこいつも、恐竜か何かを見るような目であいつを見てやがった」

提督「当然、ボロ負けだ。演習が終わった後、俺はあいつに詰め寄られたよ。『己が身は皇国に捧げるためにある。確かにあの場、あの行動は愚の骨頂であった。だが、何故報国に努めんとする私の言葉を、あのように侮辱されねばならないのだ』ってな」

提督「俺は…情けなくってな…『時代は変わったんだ』としか、言えなかった。あいつは今も、自分が何のために戦っているのか悩んでる。他の連中だって、きっとそうだ」

ビスマルク「でも…貴方達のKaiserは、今でもKaiserじゃない。『あの人』よりも余程マシだわ」

提督「そんなのは建前だ。お前達の…あいつらの『誇り』は…もう、歴史の一部として、裁きを受けちまったんだ」

提督「分かるか。もう、逃げられないんだ。もしも、お前の俺に対する想いが、祖国から、俺を足掛けにしてこの国に逃げ込むための口実だと言うのなら…俺は、お前に応えることはできない」

ビスマルク「…」



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