過去ログ - 村娘「勇者様ですよね!」勇者?「違うが」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/08/08(土) 21:55:11.88 ID:KAAOzSt5O
勇者?「……目で追えなかった、随分速く動くんだな」
白服β「ああ、貴様を殺すには充分過ぎるスピードだ」
いつの間にか『彼』の返り血を浴びたのか、頬に付いていた鮮血を手甲で拭う白服β。
そして背後へ身体を預ける風に小さく跳び、踵から着地すると見えた瞬間に『彼』の懐へ入り込んでいた。
勇者?(チィ、ワイヤーが追い付かん……ッ)
指先の動きより数瞬先に白銀の拳が鳩尾に突き上げられる。
たった一撃で骨と肉が砕け混ざり合う感触。
その不快感と激痛に顔を歪めながら、『彼』は自身の持ちうる技術と武器では太刀打ち出来ないと確信した。
では、どうするのか。
────────── ゴッッ!! バヂンッ!!
勇者?(ソニックブームは起きていない……人間大の質量があの速度で移動し続けているなら、有り得ない)
勇者?(他の白服や騎士達も相当な速度で行動出来ていた、これは筋力ではない)
勇者?(……摩擦熱もゼロ、この男に至っては衣服が空気を叩く音すら皆無)
勇者?(魔法、もしくは単純に魔力で身体を膜の様な物で覆いながら高速で自身を移動させているか?)
幾度と白銀の拳が肉体を打ち、骨を砕き、一閃する蹴りが血塗れの身体を吹き飛ばす。
意識だけがそれまでと変わらない状況で、『彼』は潰れていない右目で白服βを見た。
途中から痛覚が麻痺してくる程にダメージを受けている『彼』にとって、白服βを捉える方法は無かった。
だから、『彼』はたった一本の糸を張る事にした。
肉眼でそれと分かる、髪の毛程度の糸を。
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