過去ログ - 少年「鯨の歌が響く夜」
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14:名無しNIPPER[saga]
2015/08/05(水) 10:46:10.73 ID:tUamWBaQ0
ー海の家ー

少年「うんまい!!」ガツガツ

店主「おお、旨そうに喰うねえ」

少年「この鯵の歯ごたえすごい! しゃきしゃきして海の香りがする!」

店主「ははは、新鮮だからね。よし、これはおじさんの奢りだ」コト

少年「つぶ貝の刺身……!? こ、これもうまい!」

祖父「すまんな」

店主「いえいえ、お気になさらず」

眼鏡「しかし、鯨は出ないな……」

店主「鯨?」ピクッ

眼鏡「ん、知っているのか?」

店主「妙な噂を聞きましてね。うちの親父が、釣りをしている時に、巨大な白いものが一瞬見えたそうです」

少年「どこで!?」

店主「確か、船を出して島の……えーと、森側だから、あっちの海ですかね?」

祖父「!」

少年(僕の見た所だ!)

店主「気味が悪いって言って、その日はすぐ引き返したそうですが……かなりでかかったらしいですよ」

眼鏡「……なるほど、本当だったようだな」ニヤ

少年「だから言ったじゃん!!」

祖父「うちの少年も見たと言っててな。アルビノのザトウクジラの可能性が高い」

店主「へえ、そうなんですか……今の話、親父に言っちゃ駄目ですよ」

眼鏡「何故?」クイッ

店主「うちの親父、「災厄の化身」だとか「津波の前兆」とか言って、すごく気味悪がってるんです」

祖父「災厄の化身ね……うちの少年は「海の神様」と思ったそうだがな」

店主「それだけ神秘的なんでしょうね……僕も見てみたいです」

少年「見つけたら絶対に報告するね!」

店主「ああ、待ってるよ」ニコニコ


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