3:名無しNIPPER[saga]
2015/07/31(金) 17:34:41.06 ID:yERY7sZ80
少年「美味かった……テンションも落ち着いてきたよ」ポンポン
祖母「良い食べっぷりだねえ、爺さんの若い頃よりもすごいんじゃないかい?」
祖父「いやいやなんの、儂が若い頃は丼三杯は余裕だったわ」
祖母「そんな事で張り合わなくていいの」
少年「爺ちゃん、俺島を見たい」
祖父「おお、喰ったばかりだと言うのに……よし、良いだろう。と言っても、大したもんは無いぞ?」
少年「うん」
祖父「んじゃ、ちょっと行ってくる。ビ……」
祖母「はいはい、ビールね。冷やしておきますよ」
祖父「ようし、行くぞ!!」ガラ
祖父「家はここまでだな、生憎この島には子供が居ないが」
少年「へえ、そうなんだ……友達出来ると思ってたのになぁ」
祖父「まぁそう気を落とすな、ここからは森だ」ザッ
少年「おお! クワガタは!? 居る!?」
祖父「探せばいるかもしれんが……ああ、道は整備されとるが、一人で来るなよ。ハブも出るからな」
少年「蛇もいるの!?」キラキラ
祖父「……はぁ、触るなと言っても触りそうだな」ザッ
少年「バッタでっけええぇえぇ!! ……あれ? ここで終わり?」
祖父「ここからは道が整備されとらんからな、このまままっすぐ行くと島の裏側へ着くが、海だけで特に何も……」
少年「行こう!!」
祖父「……話を聞いてたか? 道が整備されとらん」
少年「ハァ……」ヤレヤレ
少年「爺ちゃん、男にはロマンってもんがあると思わない?」
祖父「」ピクッ
少年「いくら歳を取ったって、ロマンを失った男なんて……牙をもがれた獣と一緒だよ?」
祖父「」ピクピクッ
少年「未知の場所を切り開いてこそ、男の中の……「漢」だよ!!」
祖父「仕方ない!! 行くか!!」
少年(ちょろい)
少年「でも森って良いね、緑の道に光がこう射して……何て言うんだっけ」
祖父「木漏れ日、だな。確かに淡い美しさがあるなぁ」
ピチチッ…… チュンチュン……
少年「この鳥の声も良いね、森って雰囲気出てる」
祖父「ん……おい、下がれ」グイ
少年「いたっ……何?」
祖父「蛇だ。毒の無い種類だが……」ガシッ
少年「!?」
祖父「ほれ、あっちいってろ」ブン!
少年「へ、蛇掴んでぶん投げた!? 何やってんの!?」
祖父「首元を……こう、ガッといったら平気だ」
少年「すっげええええぇぇ!」
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