過去ログ - いじめられっこ「君にそんな『権利』があるのか!?」
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◆BEcuACNawuaE
[saga ]
2015/08/01(土) 03:04:12.62 ID:f898tp250
「僕はいじめを許せません。何とかして□□くんを救いたいのです。力を貸してください!」
俺は力一杯叫ぶように訴えた。
□□は恐らくいじめっこの報復が怖くて相談出来ないのだろう、なら俺が言ってやる。
以下略
12
:
◆BEcuACNawuaE
[saga ]
2015/08/01(土) 03:04:54.23 ID:f898tp250
だが事態は思わぬ方向に向かった。
何と□□へのいじめが激化したのだ。
彼への暴力や罵倒が公然と行われ、持ち物を壊されるなどの被害も出ていた。
「お前ら何をしているんだ!」
以下略
13
:
◆BEcuACNawuaE
[saga ]
2015/08/01(土) 03:05:51.75 ID:f898tp250
正直言って、俺に何かを言われる心当たりはない。
一体何が起こっているんだ?
そしてそんな日がしばらく続いたある日、□□が学校を休んだ。
以下略
14
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:06:34.47 ID:f898tp250
どうやら□□から俺のことを聞いているらしい。
「□□、クラスの人が来てくれたわよ」
親御さんが□□を呼ぶが返事は返って来なかった。
以下略
15
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:07:37.32 ID:f898tp250
……中々戻ってこない。□□がごねているのか?
そう思っていると、ようやく親御さんが戻ってきた。
「……ご免なさいね、あの子具合が悪いみたいで」
「本当ですか? 嘘をついているのではないですか?」
以下略
16
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:08:14.58 ID:f898tp250
そして俺は叫んだ。
「聞こえるか□□!」
「ちょ、ちょっと……」
「俺はお前が出てくるまで毎日来るぞ! 一緒にいじめに立ち向かうんだ!」
以下略
17
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:09:16.85 ID:f898tp250
それから。
俺は毎日□□の家に通い、辛抱強く説得した。
親御さんに止められることもあったが、俺の熱意に押されたのかある日を境にそれも無くなった。
そんな日々が十日近く続いた。
以下略
18
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:10:54.03 ID:f898tp250
「□□、入るぞ」
俺は声をかけた後、□□の部屋に入る。
久しぶりに見た□□だったが、特に変わった様子もなく、いつもの自信のなさそうな表情を浮かべていた。
これではだめだ、いじめに立ち向かえない。
以下略
19
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:11:36.34 ID:f898tp250
「□□! いつまでこの部屋に閉じこもっているつもりだ!? そんなんじゃ状況は永遠に変わらないぞ!」
俺の叫びに□□は身体を震わせ、目を逸らす。
だがそれも一瞬のことで、直後に俺をまっすぐ見据えていた。
以下略
20
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:12:50.28 ID:f898tp250
…………今□□は何て言った?
俺に立ち向かう? どういうことだ?
ああそうか、おそらくこういうことだ。
「そうか……確かに俺はお前に厳しく接していたからな。まずは俺に立ち向かう必要があるかもな」
以下略
21
:
◆BEcuACNawuaE
[saga]
2015/08/01(土) 03:14:15.49 ID:f898tp250
「何を言っているんだ□□? 俺は感謝されたくてやっているんじゃない。お前を純粋に助けたいんだ」
「違うね。君は感謝されたくてやっていたんだ。その証拠に、僕のためといいながら僕の話は全く聞かなかった」
□□は言葉を続ける。
以下略
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