過去ログ - 提督「降りしきる>>1の中で>>1と>>1つ」【安価】
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10:名無しNIPPER[saga]
2015/08/01(土) 20:32:56.97 ID:WOfLjiaL0
提督にとって香りの原因は植物の油分でも地中のバクテリアでもなく、透明の雨だった。夕立の香りは無臭の香りであった。

夕立がどうしてここにやってきたのか気になったので聞いてみた。鎮守府はド田舎にあって、この神社はその鎮守府の裏に位置していた。普通ならこんな所に来る道理もない。

「わからないっぽい」と返された。なるほど夕立は考えなしに行動を起こすからなと納得した。

今度は夕立が「提督さんはどうしてここに?」と聞いてきた。分からないと答えた。なるほど提督さんは考えなしに行動を起こすっぽいと納得の表情を見せてきた。

二人共何も考えず原因も理由もなく、実際のところこの神社で雨宿りをしていた。それで夕立と夕立の雨宿りをする羽目になるのは変なことだと思った。「なあ、夕立。俺らのこの遭遇は運命なのか偶然なのか、どちらだと思う?」「偶然的運命っぽい」「なるほど」

適当な会話の応酬であった。でも、そもそも二人は考えなしなのだから、相手のことを理解できなくとも、何となく理解できないことによって共感できていた。


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