21:名無しNIPPER[saga]
2015/08/01(土) 23:13:34.79 ID:O9IlJXjd0
T橋「そうですねぇ、赤外線とX線は、発生するメカニズムが違います。つまり観測対象も異なる場合が多いんです。赤外線の方では、まだ若い星などの誕生の瞬間を狙っているようですが、こちらは星の最期を見ているといっても良いかもしれませんね」
真美「星の最期……?」
T橋「太陽みたいな星も、寿命があるんです」
真美「寿命?」
貴音「太陽が生まれてから、何年くらい経っているか、真美はご存じですか?」
真美「えっ?うーん、2千年くらい?」
貴音「残念。正解は、46億年位だそうです」
真美「46億年?!……って言われても、あんまり実感湧かないよね。どのくらい長いの?」
T橋「僕らのご先祖様のご先祖様、石器を使い始めた人が出てきたのがだいたい200万年くらい前だと言われていることを考えると、人間の歴史なんて霞むくらい、太陽は長い時を生きてきたんですね」
真美「ほぇー。凄い……」
T橋「太陽は、寿命を終えるのにあと50億年くらい。その後、星の真中の心だけ残った白色矮星という星になります。でも、太陽よりもっと重たい星は、もっと寿命が短くて、その最期もダイナミックなものです」
貴音「超新星爆発というものですね?」
T橋「そう。超新星爆発を起こした後の星は、中性子星という星と、私達が観測しようとしているブラックホールになります。また、超新星の残骸を調べると、星の最期の姿が明らかになります」
真美「へぇー!」
T橋「X線天文学というのは、まだまだ新しい分野です。これからも新しい発見があることでしょう、今年度には、新しいX線天文衛星ASTRO-Hの打ち上げ予定も迫っています。皆さん、応援よろしくお願いします」
ASTORO-H: astro-h.isas.jaxa.jp
貴音「T橋先生、ありがとうございました……さて、真美、いかがでしたか?」
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