過去ログ - 京太郎「酔っぱらいの世話係」
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22: ◆P/xuBXcoHgtU[sage saga]
2015/08/02(日) 14:12:04.21 ID:LS2OFy5V0
“大星淡の場合”

淡「おー、みてみてー。ほしだよぉ」

京太郎「背中の上で暴れんなよ!」

まったく、これだから酔っぱらいは。

淡「おほしさまってねー」

京太郎「あん?」

淡「一人だからきれいなんだよ」

京太郎「......」

淡「いっぱい集まってるように見えても実はまわりにだれもいない。でも、そのかがやきをじゃまするものもないから、きれいに見える」

京太郎「......いいことを教えてやろう」

淡「んー?」

京太郎「星が綺麗なのは一人じゃないからだ」

どれだけ互いが遠くても、共に輝きあえる。一人じゃないって何億年もかけて主張している星もある。

京太郎「ここで皆と一緒になるために輝いている、なんて思えばロマンチックだろ?」

淡「えー、なんかくさいー」

京太郎「お前も似たようなもんだろ......」

本当に空気の読めないというか、自由というか......。

淡「じゃあ、きょーたろーがお日さまで、わたしが月。」

京太郎「して、その心は?」

淡「合わさったらもっとおもしろくなるじゃん?」

京太郎「ははは、違いない」

軌道も思考も大きさも形も違うそれが、重なれば確かに『面白い』のだろう。

淡「月はきれいですか?」

京太郎「綺麗だろ。生きてれば分かるくらいに」

二人の影は一つに。ゆっくり夜をかき分けていった。


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