過去ログ - 京太郎「酔っぱらいの世話係」
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 00:41:57.73 ID:LS2OFy5V0
“ネリー・ヴィルサラーゼの場合”

京太郎「明日の予定は......大丈夫だな」

ネリー「かーまーえー」

こいつと呑むとき、大体は俺の部屋になる。

こいつを連れて呑み屋なんて行ったら通報されるし、夜遅くに女性の部屋に行くのも気が引ける。

ネリー「無視するなー」

京太郎「はいはい」

こいつは酒が入ると絡み癖が、いや普段も割とそうか......?

ネリー「わたしの酒がのめんのかー」

京太郎「買ったの俺だけどな」

ネリー「うるさいなー、もんくを言うのはこの口かっ」

京太郎「へっ、ちょっ、まて」

いきなり飛びかかって来るとかバカかこいつ!

下手に避けても怪我するだろうし、いくら小さいといっても流石に受け止められない。故に見事、転がされてしまった。

京太郎「いっ、あーもー!おま

ネリー「かぷっ」

――――――は?

あまりのことに思考が停止する。え、なに、なんでこいつ俺の唇噛んでんの?

京太郎「は、はふひっへ(ま、まずいって)」

ネリー「がじがじ」

やばいやばいやばいやばい、目の前に広がる愛らしい顔とか、なんかすげーいいにおいとか、異様にポカポカしてる体温とか......!

京太郎「っ!ちょっと落ち着けって!」

ネリー「あう」

強引に引き離したせいでジンジンする唇とか、今度は腕を噛まれていることとか正直気にしてられない。

それよりも、

京太郎「これってキスに入んのか......?」

寝たら忘れてしまうこととか、不可抗力であることとかを思い出せたのは、たっぷり数十分間責任の取り方を考えてからだった。


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