過去ログ - 京太郎「酔っぱらいの世話係」
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69: ◆JMQrjAAXSXNz[sage saga]
2015/08/07(金) 20:30:05.24 ID:SwwR5Sr/0
“天江衣の場合”

衣「乾杯」

京太郎「乾杯」

カラン、と音が響く。

先ずは互いに一口。それは合図のようなものだった。

衣「京太郎」

京太郎「はい」

一口、含んだまま、唇を重ね合わせる。

衣「んっ、ふっ、はぁ」

粘着を帯びた音は、数秒か、或いは数分か。

顔を離せばすっかり紅潮した顔。

衣「ふぁ、い、いくぞ」

相手へ、というよりは自らへの言葉。

ワンピースの肩紐に手をかけ――――はらり、と布は舞い落ちる。

衣「あ、あまり見るなぁ」

晒された肌には、透き通るような白にうっすらと赤が混じって、どことなく扇情的だ。

顔は羞恥に染まっているものの、吐息は荒く、衣さんの状態を如実に表している。

衣「ひゃあ!」

そっと肩をなぞる。そのまま腕へ。お腹へ。胸。頬。

衣「はうぁ、あ、あぅ」

京太郎「綺麗ですよ」

衣「う、うぅ」

呻き、俯く衣さん。しかし顔を上げた時、瞳には悦が映る。

衣「京太郎―――来てくれ」

京太郎「分かりました」

満月はまだ、昇ったばかり。


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