13:名無しNIPPER[saga]
2015/08/02(日) 03:47:04.60 ID:V8gzDOoiO
対局が始まってしまえば、和やかな雰囲気はどこぞへ吹き飛んでしまう。
それだけ二人の間には半荘という勝負に対する真剣さが現れていた。
ふたりと共に卓を囲むのは面識のない年配の男性二名。
よどみのない動作から打ち慣れていることが窺えたが、打ち筋は至って凡庸だった。
卓上でただひとり宮永咲という打ち手の本性を知る天江衣は、開始早々牙を剥いていた。
衣の放つ雰囲気が怖気を誘う。
横に座る男性たちも知らず冷や汗を拭い、粘性の唾液を嚥下し、息詰まらせ震えを押し殺す。
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