69:1[saga]
2015/08/06(木) 04:10:05.70 ID:DprYNBt5O
聡「改めて問わせていただきたい。数絵は私が手塩にかけ育んできた蕾だ。あれには私の麻雀を余さずすべて注ぎ込んできた。あなたに、それを託すだけの価値がおありか」
投げかけられた問いに、健夜の全身が硬直する。
どうすれば。なにを以て、この相手に自分の価値を伝えたらいいのか、わからなかった。
万言を尽くし、どれだけ自身の実績を語ろうと、そこに氏の知りたいものはない気がした。
ならばどうしたら。
どうしようもない。どうすることもできない。
巌のようなその存在は、指導者である前に、ひとりの祖父であった。
当然だ。如何程にも与り知れない人間に、そう易々と孫を預ける祖父など、いはしない。
では諦めるしかないのか。
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