139:名無しNIPPER[sage]
2015/08/03(月) 00:46:04.71 ID:DnqfYCMQ0
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臭いはありふれたもので、アルコールだと分かりました。
どうしてアルコールの臭いがしたのか……というよりどうしてあの場所でアルコールの臭いがしたのか。
それを完全に理解することは私にはできません。
ただアルコールのある場所は限られている。
それは地下にある食糧貯蔵庫。
私は部長に頼み、智葉さんと咲さん、それに末原さんと地下貯蔵庫を調べました。
調べれば何かが分かるかもしれない。
その結果は余りにも大きな功績をもたらした。
私は皆さんに談話室に集まってもらいました。
憧は最初しぶりましたが、十分で済むと言うと従ってくれました。
みんな――咲さんと部長を除いて、みんなが多かれ少なかれ私を疑っているようでした。
まさかこの事件の難解な糸をほどけるとは思えなかったのでしょう。
ただ私はこの結果を披露するのが躊躇われた。
だってそれは犯人を明かすのと、犯人を罰するのと同意義でしたから。
私にそんな権利があるんでしょうか。
でもしなければ、被害は更に広がるかもしれない。ならば私はやらなければいけない。それは権利でなく義務だった。みんなを守るための。
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