過去ログ - 和「かまいたちの夜」
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57:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:31:57.55 ID:5uQHH2Qt0
久「人のお腹に果物ナイフが刺さっていた。だから誰かが刺した。そう言いたいのね、新子さん」

憧は何も答えなかった。それは肯定と捉えてもよかった。

久「でもその因果関係が果たして正しいといえるのかしら?」
以下略



58:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:33:43.72 ID:5uQHH2Qt0
恭子「いや刺さったあとに仰向けになったとも考えられるやろ」

憧「床についていた血は、玄の身体の型だった。初めにうつ伏せの状態でナイフが刺されば、そうはならない」

恭子「そうか?すぐに仰向けになればそうなるかもしれんし、そもそもどうして血のつきかたで何もかも分かるんや。私たちは警察じゃないし、そういう経験、知識もない」
以下略



59:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:38:12.49 ID:5uQHH2Qt0
6

穏乃「もうやめよう!」

口論を止めたのは意外なことに穏乃だった。
以下略



60:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:40:29.86 ID:5uQHH2Qt0
久「私も煽るような言い方で悪かったわ。ただああ言ったのには理由があるの」

咲「なんですか?」

久「単純に状況を整理するとね、私と智葉は一緒の部屋に、憧と穏乃は同じく、ほかの人たちはみんな談話室にいた」
以下略



61:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:44:48.30 ID:5uQHH2Qt0
部長は憧に視線を送った。

憧は気まずそうに目をそらした。

馬鹿――というには、部長は頭がきれすぎます。少なくとも常に冷静でしたたかではあるのです。
以下略



62:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:47:06.11 ID:5uQHH2Qt0
そうこれこそが問題なのです。

可能性がどちらにもあると、どうすればいいのか分からなくなる。

しかも問題をさらに問題たらしめているのは、誰かが玄さんを刺したなら誰が刺したのか……ということです。
以下略



63:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:56:32.79 ID:5uQHH2Qt0
あるいはただたんに玄さんが負傷してそれで憂鬱になっているのかもしれないし、陰鬱な雰囲気にあてられただけかもしれない。

だけれどほとんどの人が同じ苦悩を抱えているのは明らかでした。

少なくともその感情を覚えている。
以下略



64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 16:58:43.00 ID:5uQHH2Qt0
久「さっきはああ言ったけど、私は玄は襲われたと思ってる」

咲さんに問いかけようとしたとき、部長は突如切り出した。

まるで代弁するように、強い口調で。
以下略



65:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:00:18.95 ID:5uQHH2Qt0
咲「淡ちゃん」

淡「……サキ。えへへ、ちょっと疲れちゃったのかな」

大星さんは咲さんの問いかけにワンテンポ遅れて応え、病的な笑みを浮かべた。
以下略



66:名無しNIPPER[sage saga]
2015/08/02(日) 17:05:17.94 ID:5uQHH2Qt0
7

久「話をもとに戻しましょう。私としては主に重点を置きたいのは、犯人が誰か、ということも大事だけど、次の犠牲者を出さないようにすること」

洋榎「確かにそれが肝要やな」
以下略



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