過去ログ - 京太郎「夜に悪夢がやってくる」「it's me」
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42: ◆pVFxOJxdKw[saga]
2015/08/02(日) 21:13:06.28 ID:DUCV4j1G0
京太郎「……」

ｽｯ　ｷﾞｼｯ

この悪夢がこれから毎夜毎夜寝るたびに襲ってくる、だが悪夢を乗り越えるとまるでぐっすり眠ったみたいに身体はすっきりしてるんだよ、気持ちは優れないけどな。
ああ、眠らなきゃ大丈夫なんて思うなよ？一日くらいなら問題ないかもしれないが、そうやって繰り返し身体に無理に負担をかけると、一気に病みやすくなるからな。

京太郎「……どうしたら悪夢を乗り越えられるんだ？」

あー、それじゃそろそろマズくなるかもしれないから、今から悪夢をどうやって乗り越えられるか教えてやろう、耳かっぽじいて聞けよ？

まずあんたの手元にある監視カメラの電子パッドを見れば、現在悪夢たちがどこにいて何をしているのか分かるんだ……そいつで悪夢たちの状況を把握するのは、回避するための手段としては常套手段だ。

京太郎「あっ、これか」

ﾊﾟｶｯ

カメラの状況

店内：dl1.getuploader.com

咲、和、久は１番の舞台で会話中

咲(悪夢)「京ちゃん、どうしてこっちに来てくれないのかな？」

和(悪夢)「きっと恥ずかしがっているのではないでしょうか？」

久(悪夢)「じゃあ、私たちのほうから向かって上げたほうがいいのかしらね？」

優希は５番の海賊の入り江に隠れている

優希(悪夢)「……(このボロボロの身体、京太郎に見せるの恥ずかしいじぇ……)」

まこは６番のキッチンで何やら物色中

ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ　ｶﾞﾁｬﾝ　ｶﾞﾁｬﾝ

まこ(悪夢)「あいつは腹を空かせてるかもしれんしのう、何か作ってやるとしよう」

ﾊﾟﾀﾝ

京太郎「……話してる内容としては、確かにオリジナルと相違なさそうに思った。けど、これは悪夢で……こっちにこられるとまずいわけで……」

そして、悪夢にも種類があってな、右型、左型、変則右型、変則左型がある。
右型と左型は左右のドアから普通に侵入しようとする悪夢だ、カメラで場所を確認して警戒すると場所の把握が出来る。
カメラに映らないようなら危険なサインだ、左右のドアライトを押せばほぼ確実にいる、即座に電動ドアを閉めるんだ……まぁしばらくすれば諦めてくれるだろう。

京太郎「……ん？ならずっと閉めておけば……」

今絶対ずっと閉めておけばと思ったろ？残念だがそうはいかないんだ。
この警備室、外から電気が流れてない……つまり内部にあるバッテリーだけで動いてるんだ、だから電気には限界があって……つまりずっと閉めておくとバッテリーが切れて、暗闇に取り残される事になる。
その先で何が待っているかは……わかるな？

京太郎「……泣け……こほん、うん、なんか分かってた」

むろんカメラやドアライトも電力を消費する、使用は計画的にってやつだな。
っと、初日だからこんなもんで良いかな？少なくとも今の左右型は防げる、この一日を乗り切ってくれ……時計が六時をさしたら、この悪夢は終わるからな。
変則型は、動いてこない……たぶんな。

京太郎「えっ、そんな曖昧なっ！絶対そこが大事だろうに！」

ｻﾞｻﾞｻﾞｰｯ!

おっとやばいやばい！今回の録音はここまでだ！次の夜また会おうぜ！

ﾁﾝｯ!

京太郎「……そうか、向こうも悪夢の中でわざわざ録音してたんだから、悪夢が迫ってきてたのか……。……俺の悪夢の姿は清澄麻雀部の皆だったな、カメラで監視して危なくなったらドアを閉める、これだけはちゃんと覚えておこう」

それでは一夜目をはじめます。
一夜目は二時からの開始ですが、二夜目からは零時からの開始です。

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