117: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2016/01/15(金) 06:33:25.18 ID:/aoxDJVuo
――森の家屋・呪術師の家
呪術師「………………えっと」
椅子に隠れるように、凭れ掛かりながら呪術師が俺を見ていた。
俺は落ち着かなくて、どうしようもなく……部屋をいったりきたりしていた。
犬勇者「ん、んんー……何から、聞きたい?」
呪術師「…………まず、勇者だという、証拠が欲しい」
犬勇者「えぇ……この声、間違いなく俺じゃん……」
呪術師「そもそも人間の言語になったのは、呪いの所為。恐らく、あの男は言語変化の呪いを適当に放った」
「だとすれば、呪いで作られた声なんて……信用は、あまり出来ない……」
犬勇者「とはいってもなあ……魔法使いの、話とかすれば良いのか?」
呪術師「……こちらから、質問する」
疑惑の眼を向けられていると言うよりも、アレは気恥ずかしさだと思う。
かくいう俺も気恥ずかしく、なんとも言えない気持ちで……尻尾が、妙に暴れてやがる。
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