過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
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126: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2016/01/15(金) 06:37:57.63 ID:/aoxDJVuo

呪術師「私が、好きなのは勇者。それがどんな形になっても、好き……それを、否定しないで」
「妹だとか、犬になったとか……それはこれから、解決していける問題。そもそも、勇者に非なんてない」

犬勇者「いや、でもさ……」

呪術師「…………勇者」

ぐるり、と俺の顔が呪術師の眼前に固定される。
彼女の眼は潤んでいるが、怒りや羞恥ではなく、どこか決意の様なもので染められていた。

呪術師「もう一度言う。私は、貴方を愛している。犬になる前も、犬になってからも……好き」

犬勇者「…………そ、そうか」

呪術師「貴方と培った思い出は犬になってからの方が多い。けれども、私はずっと貴方に憧れていた」

真顔で、本気で、心底狂おしい程に―――彼女は、嘘偽りなく俺に愛を囁く。
彼女の顔が紅潮しているのは、きっとその所為で、どこか艶っぽくて、くらくらさせてくる。

犬勇者「お、おれは……おれも……いや、でも……」

呪術師「……意気地なし」

犬勇者「ぎゃふん……」

だって、俺に応えれるだけの度量はないんですよ。
こんな犬の姿にならなきゃ、俺も好きだって言い返せるんだが―――。



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