130: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2016/01/15(金) 06:40:33.84 ID:/aoxDJVuo
呪術師「本当に、話せるようになって良かった。そういう意味では、あの野盗には感謝している」
犬勇者「まあな……けど、お前の身体を弄ったのは、ちょっと殺しただけでは足りないんですが?」
呪術師「ふふ、まだまだ綺麗な身体だよ?」
悪戯っぽく、にこりと笑って呪術師は俺の頭を撫でる。
なんだろうか、一枚か二枚ほど上手な気がするぜ……俺、尻に敷かれる?
犬勇者「げふんげふん、とにかく明日は早起きだ。こんな姿だけど、勇者様の凱旋としよう」
呪術師「妹たちも、王都にいる。私も、もう一度、あの子達の解呪を試みてみる」
「自然の解呪を促進させる事は、もしかすると出来るかもしれない……王都の書物を、読み漁ってみる」
犬勇者「ほんと、心強いよ」
ん、そういやあ……呪術師以外には、呪術の心得があるヤツって?
犬勇者「なあ、呪術を使えるヤツって王都には他にいないのか?」
呪術師「居る。けれど、あまり使えない……元々は、単独で王都の外で呪術を使ってた者達」
「私が捕まえて、王都の管理下に強制的に置いているから、あまり人格的に信頼はできない」
犬勇者「あぁ……じゃあ、正規で使うのはお前だけなんだ」
呪術師「そう。才覚の面でも、私の足元にも及ばない……」
犬勇者「そう考えると、呪術師ってすげぇ優秀なんだなあ」
少し、照れた様に呪術師は頬を緩ませていた。
くるくる、と髪の毛を指で巻いている辺り、嬉しいのだろう。
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