過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
1- 20
3: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/02(日) 22:07:58.90 ID:SEr4tbLco

勇者「あが、あがが……」

言葉も上手く話せない。絶望が、ゆっくりと、しかし確実に襲ってきた。

魔王「さて、殺さずに貴様を城に封印するのも考えたが……それはそれで、面白くない」
「かといって放置する気もない。故に、我は面白い事を考えたのだ勇者よ」

何だ……?

魔王「貴様は弱いとはいえ、脅威だ。次回があるなら、その時は我は敗北を喫するかもしれん」
「人間の成長と言うのは侮れんからなあ……つまりだ、貴様は我の天敵である事に違いはない」

だから何だってんだ!

魔王「おお、怖い目をする。まあ、そう急くな……失血死する前には、済ませてやる」
「貴様が死ねば面倒だからな。次世代の勇者が信託を受けてまた現れても、面倒だ……」

俺の右足を見て、薄ら笑いを浮かべながら言い切りやがる……流石に、失血死は期待出来なかったらしい。
魔王を倒すと息巻いてた俺が、今となっては死ぬ事を期待してる辺り、情けない事この上ない。

魔王「さて、その天敵を生かさず殺さず。それでいて我が面白い様に、この世に縛り続けてやるにはどうすれば良いか」

ぱんぱん、と魔王が手を叩く。
魔王の背後、玉座の奥から一人の女が歩いてくる。

魔女「呼びましたか? 魔王様……あら、勇者は瀕死ですのね」

にやり、と黒衣の女は……俺を見て笑う。艶かしい目が、酷く不快だ。

魔王「くっくっく、始めろ」

魔女「畏まりましたわ」

魔女はにたにたと笑いながら、俺に近づいて来て……。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
145Res/115.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice