過去ログ - 犬勇者「わんわんお!」
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42: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/09(日) 11:27:27.93 ID:3Ri8fxGZo

――王都

翌朝、呪術師は俺を連れて王都へと向かった。
俺が付いて行きたいが為に彼女を離そうとしなかったのもあるが、呪術師なりに王都に赴くのは一人では不安だった様だ。

呪術師「呪術師と言う。冒険者ギルド所属。今日は、依頼を受けて来た」

兵士「ああ、聞いているよ。では通ってくれ……くれぐれも、城下では呪術を使わない様にな……」

門前で兵士に通行許可を願う。やはりこの兵士も、呪術師を恐れる様な目で見ていた。
これほどまでに呪術というのは忌避されていたのか。

呪術師「…………大丈夫、気にしてないよ」

犬勇者「………くーん」

心配そうに見つめていると、呪術師が少し微笑んで俺の頭を撫でる。
その手は微かに震えていた。悔しいのだろうか、悲しいのだろうか。

犬勇者(こんなに嫌われてるのか。呪術か……考えた事も、なかったな……)

この世界において神官や魔法使いが振るう魔術が一般的であり、魔法の大半を魔術が占めている。
呪術はその存在こそ知られているが、振るう者が少ない事から異端とされている。
その理由については血肉を代償としているから―――その程度で此処まで、忌避されるものなのか?


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