90: ◆XtcNe7Sqt5l9[saga]
2015/08/28(金) 03:43:37.01 ID:bXvlyvW5o
野盗C「お〜……乳だけじゃねぇな、色っぽい顔してるじゃん」
呪術師「答えろ、あなた……何者!」
私は野盗たちを無視して、私を見下ろして薄ら笑いを浮かべ続けるその存在を睨む。
「それは内緒。でも、これで王都きっての呪術使いが消える。貴女、目障りなのよ……妹さんと、一緒ね?」
呪術師「妹を……なぜ、知ってるの……」
「それも内緒。じゃ、後はごゆっくり……ちゃあんと、始末してね、野盗さん達?」
お頭「がっはっは、その前に報酬だろ?」
「あら、覚えてたの。はいはい、じゃあ……どうぞ」
黒衣の女が、懐から一冊の本を頭領に渡す。
あれは……一体、何なのだろうか―――ぎりぎり、と縛られ、段々と意識が薄れて行く。
「使い方は教えたわね? それでゆっくり、楽しんでね」
野盗A「ひゃっほー! お頭、やりましたねえ!」
野盗B「ひひひ、これでまたやりたい放題ッス」
野盗C「きしし、きしししっ!」
黒衣の女は、まるで初めからいなかったかのように―――私に笑みを浮かべて、消え去る。
呪術師「ま、て………」
お頭「がっはっは、こりゃ良いもんだ―――さあ、姉ちゃん、楽しもうじゃないか」
意識が飛んで行く。あの女が消えたというのに、私を締め付ける呪いが消える事はない様だった。
わけも分からず、野盗たちに囲まれ、私は…………。
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