過去ログ - カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」
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35: ◆P2J2qxwRPm2A[saga ]
2015/08/05(水) 00:39:44.76 ID:A2J2oZID0
スズカゼ「しかし、そろそろ私たちも脱出したほうがよいでしょう、あまり長居していると何が起きるかわかりません」

カムイ「そうですね、そろそろお別れの時間です。これ以上、お二人がここにいる意味は無いのですから、このままウィンダムを抜けて白夜に戻ってください」

リンカ「本当にいいのか? 配下が脱走したとなれば、それはお前の落ち度になる。その意味がわからないわけじゃないだろう?」

カムイ「はい」

リンカ「見た限り、お前があの王から信頼を得ているとは思えない。信頼を勝ち取るためならあたしたちをあそこで殺すべきだった、違うか?」

カムイ「それは間違いないでしょう。リンカさんとスズカゼさんの命を奪えば、私は暗夜の王族として一歩を踏み出せたはずです。私がお父様を見たのは光を失う前に一度だけ、私ですらそんな考えですから、お父様の信頼を得るためには小さなことも大きなことも、すべてに従うことが正解です」

スズカゼ「わかっているのであれば、どうしてそうしないのですか? 私たちの命を奪うことで、あなたが得るのは信頼だけではありません。安全も手に入るはずです。私たちをこうして逃がすという選択肢を選ぶ必要もなかった……、あなたは難しい選択ばかりしている」

カムイ「元白夜の捕虜が行方知らずとなれば、いろいろと問題になることでしょう。形式的には除隊にして処理はしますが、快く思わない人々には売国奴のように見えるはずです。その結果として王族としての地位を剥奪され、死罪となるかもしれな、それが私の選んだ選択です」





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