過去ログ - カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」
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822: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2015/09/20(日) 00:31:34.03 ID:XHv68lYx0
フローラ「それでは行きましょう皆さん」

ジョーカー「逸れない様に気をつけろよ」

ギュンター「ではカムイ様、この者たちとともにフリージアへ向かいます。我々のことは待たず、王都へお戻りくださいませ」

カムイ「はい、すみませんが、皆さんのことよろしくお願いします」

リンカ「あたしからも、すまないがよろしく頼む」

ジョーカー「任されましたぞ。では」

 ザッザッザッザッザッザッ

カムイ「行ってしまいましたね」

リンカ「ああ。カムイ、ありがとう。おかげで助かった」

カムイ「リンカさん、一つ聞いてもいいですか?」

リンカ「なんだ?」

カムイ「リンカさんはどうしてここに来たんですか。たとえ捕虜になったとしても、あなたは炎の部族の族長の娘なんでしょう?」

リンカ「……そうだったな」

カムイ「……捕虜といえば、スズカゼさんはどうしたんですか?」

リンカ「あいつはリョウマの配下に親族がいたこともあるが、やるべきことをこなして地位を守った。信頼を勝ち取ったんだ」

カムイ「……あの」

リンカ「勘違いするな。炎の部族の皆に庇われなかったとかそう言うことじゃない。むしろ、みんなあたしを庇ってくれた。気にするなと、守ってやると言われた。父にはお前は悪くないと、久々に抱きしめられたよ」

カムイ「……」

リンカ「あたしは、そんなみんなが繋げてきた炎の部族を終わらせたくなかった。だから――」





リンカ「部族から自主離反したんだ。だから炎の部族としてのリンカはもういない、今はただのリンカだ。だからさ、少しだけ肩を貸してくれないか」




「今だけ、今の間だけ支えてくれ……」



第十一章 おわり


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