過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
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18:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 20:14:17.37 ID:ED8Np3Nlo
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花子「……花子の携帯使えばいいだけだし」

ほんと、元気が有り余りすぎているというかなんというか。
そそっかしい櫻子が、少し羨ましくなるぐらいだった。

櫻子がすっ飛んで行くと、嵐が去った後のようで、周りの人々の喧騒があるにもかかわらず、
耳にはさしてとどかず、逆に静かすぎるようにすら思えた。
こうなってくると、落ち着く気持ちと同時に、疲労感も浮き出てきて、軽くあくびまで出そうになった。

惰性のように足を進め、櫻子の言う通りにベンチに腰を掛けた。
休息を取るには丁度良かったタイミングかもしれない、考えることをやめて、なんとなく天井を見続けていた。

「……あっ、花子ちゃん?」

聞いたことのある声が耳に届くと、途端に頭を切り替えて、視線を天井から下ろした。
一瞬、警戒して身体が強張ったけど、ふんわりとした空気を纏ったその人が目に映ると、
すぐに気持ちを緩めて、その人の名前を呼んだ。

花子「……あかりお姉さん?」

あかり「わぁ! 偶然だね! こんにちは!」

花子「こんにちはだし」

あかりお姉さんは、まるで親友と遭遇したかのように、心の底から喜んでいて、
純粋さの権化のような姿は、なんともかわいらしかった。……年上に失礼かな。


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