過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
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23:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 20:20:34.52 ID:ED8Np3Nlo
あかり「ううん、いいよ。頑張ったんだよね。あかりね、話してくれて凄く嬉しかったよ。……ちょっとごめんね」

なにか物音が聞こえるけど、聞き流す意図もないのに、勝手に耳からすり抜けて行って、何も聞こえないのと一緒だった。

あかり「少しだけ、顔を上げてくれたら嬉しいな」

それでも、あかりお姉さんの声はなんとか聞こえて、僅かに顔を上げてみると、
ベンチから下りたあかりお姉さんが、私の目の前に座り込んでいて、手には何かを持っていた。

あかり「はい、これ」

ほとんど無意識に、それを受け取ると、冷たい感触が手の平に広がった。

あかり「今回はね、自販機さんが優しかったんだよ」

花子「……え」

あかりお姉さんの声に釣られるように、俯いた顔を上げた。

あかり「ちゃんとジュース出してくれたんだぁ、だから花子ちゃん、一緒に飲もうよ!」

見えたのは、満面の笑みを浮かべるあかりお姉さんだった。

あかり「あ、あれ? このジュース嫌いだった?」

言葉が出て来なくて、黙り込んでいたら、またあかりお姉さんはあたふたとし始めて、
自分の持ったペットボトルと、こちらが持っているペットボトルを頻繁に見比べている。
……本当に、不思議な人だなぁ。

花子「……いえ、嫌いじゃないですし」

あかり「そ、そっかぁ……よかった」

あかりお姉さんは胸を撫で下ろすと、再びベンチに座って、飲み物に口を付け始めた。
同じように、ペットボトルの封を開けようと思ったら、もう開いていて、
どういう意図かすら一瞬で呑み込めて、なんとなく、頬が緩んだ気がした。
飲み始めたあとは、黙々と水分を取り込み続けて、知らずに乾いていた喉を潤し続けた。


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