過去ログ - 【ゆるゆり】櫻子「ねえ、花子。今日、楽しかった?」
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25:名無しNIPPER[saga]
2015/08/03(月) 20:23:08.38 ID:ED8Np3Nlo
あかり「……割り切れないんだよね、きっと。あかりが花子ちゃんぐらいの時はここまで頭良くなかったんだけどなぁ。
いや、当たり前だよね。今だって花子ちゃんのお世話になっちゃうぐらいだもんね」

えへへと笑う、あかりお姉さんの姿には卑屈さが全く無かった。
なんだか、真っ白すぎて、さっき大人っぽいと評したのと矛盾しているようで、していなくて。
大人とか子供という尺度で測ることは、雲を掴むのと同等の絵空事にすら思えた。
そういえばふわふわとした白い雲は、あかりお姉さんとイメージが重なる気がする。
だけど、困難と分かっていても、好奇心が湧いて、どうしても聞いてみたくなった。

花子「あかりお姉さんは、どんな子供だったんだし?」

あかり「イジメイケナインジャーとか葉っぱ仮面やってたよ」

花子「……はい?」

あかり「は、はずかしいよね……今だって子供だけど、今の花子ちゃんと昔のあかりを会わせてみたら、全くお話にならないんじゃないかな。
……その、おつむのできの問題で。うぅ……自分で言ってて顔が熱くなってきた」

あかりお姉さんはやけを起こすように、ジュースを勢いよく飲むと、少しむせて、咳を繰り返した。

花子「だ、大丈夫かし」

あかり「あ、ありがとう、花子ちゃん」

あかりお姉さんの背中を擦っていると、なんだか親近感を覚えて、安心した。
……それは、そうなんだよね。雲みたいなお姉さんですら固くなったり、重くなったりすることはきっとあって、
そもそも雲が黒ずんで、雨を降らすように、涙を流す時だってあるはずで、だから、花子が苦しくなったのは当然なんだと思った。
当然、当たり前、普通。そんな言葉が妙に安堵を運んできて、どうしてだろうと考えるけど、さっきほど重くはならなかった。
きっと、頑張ったあかりお姉さんが、花子の重さを持って行ってくれたんだと思う。……その分、少し恥ずかしい思いをして。


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